夏バテの今昔
江戸時代の学者 貝原益軒は、養生訓の中で「一年の中で特に夏だけは薬を飲んで養生しなければならない」と書いています。

その当時、夏の病といえば、暑気や湿気に当てられて起こる、下痢、発熱、疲れなどの病気でした。しかし、現代社会では、クーラーによる『冷え』や、暑さからくる『ストレス』が加わり、より複雑化しています。こうした現代の夏特有の病気にも漢方薬が効果を発揮します。
暑さからくる夏バテ

体がだるい、手足がほてる、動作が鈍くなる、何をするにも
胃腸の不調による夏バテ

暑さや冷やしすぎなどで消化機能が低下し、食欲がなくなる、痩せてくるといった時には、消化を助け、栄養の吸収をよくする働きがある
夏バテだけではなく、病後の回復や免疫機能を上げる効果もあります。
水の取りすぎによる夏バテ

いくら水を飲んでも汗が異常に出て体の火照りが収まらないなど、水を取りすぎる時には、
養生
夏バテは薬に頼るだけでなく体を冷やしすぎないような普段の養生も大事です。暑いときにあえて温かい食べ物や飲み物をとったり、シャワーではなくしっかり入浴することなどを意識しましょう。
