小林盛大堂山之内薬局を開局するにあたり想うこと

人と人とのご縁とは、つくづく不思議なものだと感じています。

私と漢方薬との出会いは、体調を崩した娘の漢方薬局に付き添ったのがきっかけでした。娘はお陰さまで快方に向かいましたが、そこで、後継者がおらず廃業していく、漢方薬局の現実を目の当たりにしました。

「未来に引き継ぐべき価値が無くなってしまう、私に何か出来ないだろうか?」

そんな思いの中、漢方薬局を50年以上経営している西脇先生と知り合うことができました。先生は、薬局の経営だけでなく、多数の著書を書き、自ら研究会を主催し、若い漢方薬剤師さんを多数育てられました。私は先生の勉強会や薬局に通い、漢方の未来についていろいろ教わり、語りました。そんな中、悲しいことに、西脇先生が90歳で永眠されたのです。

もっと長く教わりたかった思いと、また一つ貴重な漢方薬局が無くなる残念な事実に落胆していたところに1本の電話がかかってきました、ご遺族からでした。「店を継いでいただけませんか」ご遺族は、私が先生のところに頻繁に通っていることを聞いていたそうです。「これこそが残すべき日本の財産だ、私はこれを継ぎたい」と。迷わず、「バックアップして欲しい」と会社にお願いし、すぐに了解を得ました。

次はスタッフです。薬剤師でもない私が店を継ぐに当たっては、優秀な薬剤師が必要です。この話をしたところ、西脇先生の店にいた富田さん、私が診てもらっている古川さん、娘が診てもらった宮﨑さんが賛同してくれました。すべてが人の縁があればこそです。

小林盛大堂は、「あったらいいな」でおなじみの小林製薬の創業時の名前です。漢方に情熱を注いだ西脇先生の思いと一緒に、皆様の健康つくりのお役に立ちたいと思います。

ご縁に感謝、どうぞ宜しくお願い致します。

漢方小林盛大堂株式会社 社長
佐藤 義彰