

かゆみの原因は
体の外側と内側の両方にあります
外側の異常

もともと皮膚は乾燥や外部の刺激から守るために皮脂膜で覆われています。しかし、年齢と共に皮脂の分泌量は減り、肌のバリア機能も低下していきます。
すると、今までは何ともなかったわずかな刺激でもかゆみや炎症を引き起こしてしまいます。
内側の異常

漢方では「皮膚は臓器の鏡」と捉えており、内臓の状態がよくないと皮膚に影響が出ると考えます。塗り薬などで一時的によくなってもまたぶり返す場合は臓器が弱っているのかもしれません。
たとえば、食べたものがうまく消化できないと胃腸に負担がかかり、体内に余分な熱が溜まりこむことで皮膚に異常が表れる症状があります。
現在の症状と臓器に不調が潜んでいないかをしっかりお伺いして、ひとりひとりの体質に合わせた漢方薬を選びます。
漢方薬には
「煎じ薬」 「エキス製剤」 「軟膏」があります

当薬局では漢方薬の原料となる生薬をそのまま煮出して飲む「煎じ薬」をおすすめしています。何も手を加えないことで、生薬の持つ効能を余すことなく引き出せるからです。


煎じ薬が飲みにくいという方には、生薬の成分を抽出した液体から水分を取り除いて粉末や顆粒にした「エキス製剤」もあります。服薬ゼリーなどを使った飲みやすい方法もございますのでお気軽にご相談ください。


すでに西洋薬をお使いの場合は急にストップするとリバウンドで悪化することがあるので、漢方薬を合わせながら改善が見えてきた後、徐々に減らしていくのがおすすめです。


また、漢方薬には「軟膏」もあります。体の根本から治癒力を高める「煎じ薬」や「エキス製剤」にプラスして使うことで、体の外側からも皮膚をケアします。

生活習慣の改善策もアドバイスいたします
強いストレスを感じていたり、食事・睡眠などの生活環境などがかゆみを長引かせる原因になることもあります。また、無意識のうちに体質的に合わない衣服や物に接触して皮膚炎が起きている可能性もあります。
かゆみが長引く原因かも?





わずかな痒みでも早めの治療をおすすめします。
強いかゆみがある場合はすぐに病院へ行かれたり、当薬局に来られたりするのですが、我慢できる程度のわずかな痒みはそのまま放置されがちになります。
しかし、起きている間は搔かないようにできていても、寝ている間に掻きむしって症状を悪化させてしまうお客様を見受けます。悪化してしまうと治療期間が長くなってしまいます。わずかな痒みだからと放っておかず、早めの治療がおすすめです。





かゆみの原因が外側と内側のどちらにあるのかを見極める為には、表面的な症状だけでなく体全体を診る必要があります。その為、かゆみの治療は少し時間がかかる場合もあります。