動画「血虚の原因・対処法」を公開しました
“血虚”を改善するために今すぐできることとは?
血が不足して“血虚”になると不眠がちに…。その不眠が続くとさらに血が不足してしまうという悪循環を招きます。「血を補う食材を食べる」「早く寝る」「目と頭を休める」など、生活習慣を見直して、健やかな血を目指しましょう。
血虚とは?

漢方では血が不足して組織や臓器に栄養がいきわたらない状態のことを血虚と言います。また、血の量が十分の方でも血の質が悪い場合は血虚と診断します。
血虚を引き起こす主な原因
1.
気が不足している状態(気虚)によって消化吸収力が落ち、血を作る力が低下している。
2.
過度のダイエットや偏った食事によって血の材料が不足している。
3.
過労やストレス、睡眠不足によって血を消耗し過ぎている。
血虚になりやすい人
- 顔が青白い
- 唇の色や爪の色が薄い
- 目や皮膚が乾燥している
- めまい・立ちくらみがある
- 不眠・夢を多く見る
- なんとなくイライラして不安感を感じる
- 手足のしびれ・筋肉の疲れやひきつりを感じる
特に女性は生理で血を失うので、血虚になりやすい傾向があります。
血虚の改善方法
1.血を増やす食材を摂る

血虚の方は胃腸が弱く冷えやすい方が多いので、温かくて消化しやすいスープ、蒸し物、煮物などが向いています。
高栄養のものをやみくもに食べると胃腸に負担をかけ血虚を悪化させかねません。血を増やす食材を少しずつ取り入れて、たくさんの種類を食べるのがおすすめです。
<血を増やす食材>
2.早く寝て睡眠時間を十分にとる

身体が血を作る力を発揮するのは夜間(睡眠中)です。特に血を貯蔵する働きが活発になるのは夜11時から朝3時頃なので、早めに寝る準備をして睡眠時間をしっかりとることが重要です。
3.目と頭を使いすぎない

目と頭を使い続けると血の消耗が激しくなります。スマホやパソコンを長時間連続で見るのは避け、1時間ごとに休憩をはさみましょう。特に夜間は血の消耗が激しいので注意してください。
4.漢方で血と気を良くする

気の不足(気虚)によって血を作る力が低下している場合は、気を補うことを優先させます。気が十分にある場合は血を補う漢方薬を用います。気虚かつ血虚の場合は、気と血を同時に補います。西洋薬では対処が難しい症状も、漢方薬で改善していくことができるので、ぜひ一度ご相談ください。
血は身体と心の栄養といえます。血が整っていることで目や頭がしっかり働き、精神状態が安定します。
血を補う食材を摂り入れて、生活に気を配りながら体質を整えていきましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。