初秋に心がけたいこと
これまでに経験したことのないような暑さの夏も、ようやく終わろうとしています。
コロナ感染予防、熱中症の対策なども含めて冷水の飲用がすすめられ、いつも以上にかなり水分を摂取されたのではないでしょうか?
当面は水分の摂取は引き続き、気をつけなければいけないことですが、そろそろ飲み方を切り替えたほうが良い時期に入ってきました。段々と温かい飲み物に変えていくようにしましょう。

春、夏の間、気の力は外向きに上へ上へと上昇していきましたが、陰の季節である秋には内向きになり、下へ下へと収束していくようになります。
この季節はスポーツの秋ということで、運動の祭典が各地で行われますが、できれば気が収まろうとするのを妨げないように、あまり激しい運動は避けた方が良いと言えます。
むしろ、清らかな秋のパワーを呼吸で取り込んで気持ちを落ち着けて、内面を高めていくようにします。ヨガやピラティスといった静かな運動を行ったり、スポーツを離れて芸術や、読書を取り込んで心を落ち着けて穏やかに過ごすことが、この季節にかなった過ごし方といえます。

しかし、夏にジュースやひんやりとしたデザート、あるいはビールなどをとりすぎたための夏太りを気にされている方もいられるでしょう。
春と夏は新陳代謝が盛んになって、基礎代謝が高くなり、もともと痩せやすい季節になります。一方、秋、冬は元来、来たる食べ物が少ない冬に備えて、エネルギーを蓄えようとする季節なので、秋はどうしても痩せにくくなっています。

その対策としては、食物繊維を摂ることです。特に朝食から多く摂るようにしたいです。
血糖値の上がり方がゆるやかになり、肥満防止につながります。また食物繊維は腸内細菌の餌になるので腸の働きがよくなり、便秘改善に役立ちます。食物繊維を多くとるためには、芋類、キノコ、多くの野菜などがあります。野菜を多く入れたお味噌汁やスープにすれば、手軽に取り入れることができます。
便通をよくするには、特に水溶性の食物繊維を摂ることがおすすめです。大麦、海藻、イチジクやプルーンなど、果物のねっとりした成分であるペクチン質が効果的です。血糖値が気になる方にもおすすめです。食後にお腹の膨満感があるときは大麦をいつものお米に混ぜて炊いたものを食べるとスッキリしてきます。大麦は米より多くの食物繊維を含んでいます。

さらに、食物繊維に加え、秋においしくなるサンマなどの青魚、鮭に含まれるEPA、DHAを摂れば、高脂血症や動脈硬化の予防にも効果が期待できます。
ただ、秋は無理に体重を減らすことはあまりしない方が良く、多少体重を多めに保っておいた方が、風邪など引きにくく、まもなくやって来る冬に健康を保つことができます。