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動画「瘀血の原因・対処法」を公開しました

カテゴリー動画
投稿日2024.10.11
更新日2024.11.29
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執筆者:山之内薬局 管理薬剤師(漢方薬・生薬認定薬剤師)

河﨑 美保子

肌トラブル・頭痛・肩こり・生理痛などの原因となる“瘀血(おけつ)”を改善して調子いい毎日を過ごしましょう!

血の流れが滞って瘀血(おけつ)になると肌トラブル・頭痛・肩こり・生理痛など様々な不調を引き起こします。「30分に一度動く」「身体をあたためる」など、普段の生活の中でちょっと意識するだけで血の巡りが良くなるので、できることからはじめてみてくださいね。

瘀血とは

漢方の世界では、「気」「血」「水」がバランスよく巡ることで健康が保たれると考えます。これら3つのうち今回は(けつ)についてお話します。

血は西洋医学でいう血液に近い概念ですが、漢方では栄養や熱、潤いなどを運ぶ機能もプラスして考えます。この血の流れが滞って、組織や臓器に十分な栄養がいきわたらない状態を瘀血と言います。

瘀血が引き起こす主な症状

1.シミ・そばかす・くま・くすみなどの肌トラブル

瘀血になり血が滞ると皮膚表面に栄養が届きにくくなります。さらに、メラニンなどの老廃物を排泄することができず、シミ・そばかす・クマ・くすみができやすくなります。

2.肩こり・頭痛などの痛み

漢方では「(つう)じざれば(すなわ)(いた)む」つまり「血が滞った場所では痛みが発生する」と言われます。瘀血になり血の流れが滞ると、肩こりや頭痛などの慢性的な痛みが出やすくなります。

3.生理痛・生理不順・子宮筋腫などの婦人科系トラブル

瘀血になり血が滞ると、生理の経血が暗赤色になったり、経血にレバー状の塊が混ざるなどの症状がみられます。また、生理痛の悪化、無月経、子宮筋腫や卵巣嚢腫といった塊ができるなどの婦人科系トラブルを起こしやすくなります。

瘀血になりやすい人

  • 1日の活動量が少ない
  • 同じ姿勢でいることが多い
  • 過度または長期間ストレス・緊張を感じている
  • 脂っこい食事をよく摂る
  • 生活が不規則
  • 身体を冷やしがち

特に女性は妊娠や出産に備えて骨盤内の血流が急激に増加できるように、骨盤の底に多くの細かい静脈の集まりがあるため、男性よりも瘀血が起きやすい傾向があります。

漢方的な対処方法をご紹介

1.30分ごとに身体を動かす

身体を動かすと血管の周りの筋肉がポンプとなって、滞っている血を強制的に巡らせます。デスクワークの方は30分ごとに立つ、立ち仕事の方は30分ごとに座るなど30分に一度は動くことを心掛けてください。運動と名の付くものでなくても、通勤・通学、仕事、買い物、家事など、日常生活の中で身体を使うことを意識するだけで瘀血の改善につながります。

2.身体を外側・内側の両方からあたためる

血液や内臓など動きのあるものは身体が冷えると動きが悪くなります。寒さを感じたらすぐに衣服を調整して、自分の持っている熱を大切に守りましょう。また、冷たい飲み物や食べ物は身体の内側の熱を強力に奪います。体温より高いものを飲んだり食べたりして、内側からしっかりあたためてください。

3.血の巡りを良くする食材を摂り入れる

黒米、黒ごま、黒砂糖などの黒い食材、アジ、イワシ、サンマなどの青魚、ニラ、ほうれんそう、クレソンなどの青い野菜など、血の巡りを良くする食材を取り入れましょう。そして、甘いものや脂の多いものは血をドロドロにするので避けましょう。特にアイスクリームは舌触りがよくて糖と脂肪をペロッと食べてしまうので要注意です。

4.漢方で血の巡りを良くする

瘀血が原因となって起こる頭痛・肩こり・めまい、特に冷えのある方の月経痛・月経不順・めまい・肩こりなどは、血の巡りをよくする活血作用のある漢方を用います。なお、気の巡りが悪くて瘀血になっている場合は、先に気の巡りの改善を行います。(気の巡りと血の巡りを同時に改善していく方法もあります。)


西洋薬では対処が難しい症状も、漢方薬で改善していくことができます。肌トラブル・頭痛・肩こり・生理痛などの症状がなかなか良くならない方は、ぜひ一度漢方薬をお試しくださいね。

今回は血の症状の「瘀血」についてのお話が中心となりました。次回はもうひとつの症状「血虚(けっきょ)」についてお話ししたいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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