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春の漢方

カテゴリー:季節(春)
2024.03.05
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執筆者:横山薬局 薬剤師(漢方薬・生薬認定薬剤師)・ケアマネージャー・産業カウンセラー

赤西 市子

春の季節

暗くて寒い冬から次第に光が強くふりそそいで暖かくなり、自然の変化を感じて前向きな気持になっていく希望に満ちた思いがわいてくることも少なくありません。

春は四季の始まりで何かを始めることも多い季節でもあります。何かと変化が起こりやすく、落ち着かなくなり、ストレスを感じやすくなります。

ストレスは人生のスパイスであると言われたりしますが、それが強すぎると心と身体に大きなダメージになります。

また、ストレスは弱いものでも繰り返されていくうちに、イライラ、憂うつ、不安、怒りなどが溜まっていくことになります。

このように春は光り輝く明るさがありますが、反面、気持ちの面ではすっきりしないことが多い季節でもあります。

五行説

漢方のことを説明するのに、古代より五行説(ごぎょうせつ)というものがあります。

五行説では春は(かん)という部位が影響を受けやすいとされています。肝は現代医学の肝蔵という意味ではなく、むしろ自律神経というような意味合いを持っています。

血の貯蔵庫である肝が春の陽気によって高まりすぎると、のぼせやすくなります。

顔でそのようなことが起きると、目や目の周り、鼻の粘礇が充血しやすくなり、炎症を起こすようになります。花粉症の方は、花粉の刺激が加わって、この時期は、特にうっとうしく感じやすくなります。

春の養生法は「黄帝内経(こうていだいけい)」という漢方の古典にも書かれています。

概略は少し遅めに寝て、早めに起きる。締め付けない楽な衣服を着て、体をのびやかにゆったりと歩いて生き生きと活動的に過ごすようにすることが大切で、気持ちを沈んだままにしないようにする。そうしないと肝を傷めて病に罹りやすくなるとされています。

春は自然の風による影響が強く、風邪(ふうじゃ)が体に浸入しやすく、風に乗って運ばれてくる風邪のもとになるウイルス、細菌、花粉、ホコリなどに気をつけなければいけないということです。

春に多いトラブルから身を守るために

スギ花粉などによって引き起こされる鼻や目のトラブルがあります。痒みのあるアトビー性皮膚炎、蕁麻疹などの皮膚病は春に悪化しやすいと言われています。

また、木の芽時、五月病などと言われる精神的な不調も起こりやすくなります。これは肝と表現される自律神経が傷つけられることによります。さらに卒業、入学、入社、転動など、春は環境が変わっていく季節のため、ストレスが多くなることにもよります。

そして、春になってくると、急に太陽光が強くなり、紫外線の影響を受けやすくなるので、帽子、日傘、サングラス、日焼け止めなどで、体を守ることが必要になってきます。

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漢方は患部をピンポイントで治療する西洋医学とは異なり、体全体をみて不調になっている原因を根本から治す東洋に根ざした医学です。

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当薬局では「煎じ薬」と「生薬」にこだわりを持っています。「生薬」とは漢方薬のもととなっている薬草のことです。「煎じ薬」は生薬をそのまま煮出したものを指します。