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「医食同源」について

カテゴリー:季節(秋)
2023.09.22
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執筆者:横山薬局 薬剤師(漢方薬・生薬認定薬剤師)・ケアマネージャー・産業カウンセラー

赤西 市子

食事で病気を予防し、治療しようという考え方に「医食同源」ということが言われます。漢方の古典である「黄帝内経」食材を組み合わせて食べることで体のバランスを保ち、体の精気を養うということが書かれています。医食同源の考え方としては主として3つのことがあります。

食養

食によって心身を養う


食療

食材の効能によって体の不調、病気を治していく


薬膳

食事を漢方的な考え方に基づいて調理をし、体の不調、病気を治し、心身を健康に保つ

食物の五色・五味

食物の色にはそれぞれのパワーがあり、五色を全部摂ることで栄養がまんべんなく摂れるとされています。その五色は陰陽五行説の五色に対応しており、それぞれが五臓に対しての効果があるとされています。

食物の五色

季節 効果 食品

(緑)

気分を解きほぐす ほうれん草、ニラ、小松菜、ブロッコリー、枝豆、ピーマン、春菊、セロリ
元気と活力が出る 牛肉、豚肉、カツオ、マグロ、鮭、トマト、人参、パプリカ
土用 消化機能が良くなる カボチャ、トウモロコシ、柿、栗、桃、ミカン、卵の黄身、味噌
呼吸、皮膚の具合を整い、すっきりする 鶏肉、白身魚、イカ、タコ、大根、玉葱、リンゴ、白米、大豆
心を落ち着かせ、生命力を強くする 昆布、ワカメ、ヒジキ、モズク、海苔、椎茸、黒豆、黒ゴマ、ブルーベリー

食物の五味

臓腑 働き 食品 取りすぎた時
体を引き締める 柑橘類、酢、梅、イチゴ 喉痛、体が火照る
余分な熱、湿を取る ゴーヤ、山菜、茶、コーヒー お腹が張る
体に栄養分を与える 米、イモ類、ハチミツ、卵 胸焼けする
外邪を発散させる 葱、生姜、唐辛子、大根 炎症、咳等が悪化
新陳代謝を促す 昆布、海苔、ワカメ、イカ むくみやすい

食物の五気(五性)

食品は大きく5つの性質に分類されます。その食材が体を温めるものか、冷やすものかということです。

暑い時、のぼせる時には体を冷やすもの、寒い時、冷える時には体を温める食べ物を摂ることによって体を良い状態に保つことができます。

また、食品は調理の仕方によって性質が変化することがあります。例えば、ダイコンやキュウリは生では「涼」ですが、炒めたり煮たりして熱を加えると「平」になります。

ですから、体を冷やしたい時には、サラダやおろしで食べて、冷やしたくない時には熱した方が良いということです。

性質 作用 食品
体を強く温め、興奮させる。冷え性、貧血症に。寒い時期の冷えには適しているが、過食はしない。 唐辛子、コショウ、ニンニク、サンショウ、シナモン、酒、羊肉
体を温め興奮させるが、「熱」程ではない。体を冷やさないので、常食できる。 生姜、ネギ、シソ、レバー、鶏肉、ナツメ、もち米、酢
温めたり、冷やしたりという作用はない。料理の活用範囲が広く、常食に適している。 牛肉、卵、牛乳、カボチャ、キャベツ、ニンジン、ジャガイモ、シイタケ、ナガイモ、玄米、大豆、エンドウ
体を冷やすが、「寒」程ではない。暑い時期は良いが、寒い時期には過食しない。 キュウリ、セロリ、ダイコン、大麦、ハトムギ、アワ、ソバ、小豆、トマト、リンゴ、ナシ
体を強く冷やす作用、鎮静、消炎作用がある。暑い時期に体を冷やす時、のぼせやすい人に。過食(特に生)はしない。 スイカ、メロン、ナス、ニガウリ、バナナ、昆布、ワカメ、カニ、アサリ、シジミ、ハマグリ、塩、白砂糖

食物の代謝を促す作用

作用 食品
発汗 表面にジワッと汗をかかせることで、病気をしりぞける。 「熱」「温」の食物
生姜、ネギ、唐辛子など
清熱 体内の熱を取り去り、体を内側から冷まし、炎症を鎮める。 「寒」「涼」の食物
スイカ、キュウリ、アロエ、冬瓜など
温補 体を内側から温めて、機能を回復させるという養生の基本となる。 「熱」「温」の食物
生姜、コショウ、ニンニク、鶏肉など
通便 便通を促して、胃腸にたまった熱を取り除くことで、体全体の熱を冷ます。 ゴボウ、コンニャク、サツマイモ、イチジクなど

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漢方へのこだわり

漢方は患部をピンポイントで治療する西洋医学とは異なり、体全体をみて不調になっている原因を根本から治す東洋に根ざした医学です。

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当薬局では「煎じ薬」と「生薬」にこだわりを持っています。「生薬」とは漢方薬のもととなっている薬草のことです。「煎じ薬」は生薬をそのまま煮出したものを指します。